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【お知らせ】村田製作所との共創事業にてソーラープレーンの長時間飛行の日本新記録*を達成 GX(グリーントランスフォーメーション)事業に本格参入

「『宙(SORA)』から人の生き方に変革を」をミッションに掲げるSORA Technology株式会社(本社:愛知県名古屋市、Founder兼CEO:金子洋介、以下「ソラテクノロジー」)は、株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市、代表取締役社長:中島規巨、以下「ムラタ」)が進める共創プロジェクトの支援を受けて、飛行機研究所(所在:栃木県宇都宮市、代表:加藤宏基、以下「飛行機研」)と共同開発をしているソーラープレーンの長時間飛行を実現しました。長時間飛行ができる利点を生かし、GX事業の展開も進めてまいります。

1 長時間飛行実現の背景

ソラテクノロジーと飛行機研が共同開発を進めていたソーラープレーンでは、長時間飛行するための課題として、飛行制御や電力制御、異常を検知することを挙げていました。その課題を克服するためには、フライトコントローラや電源管理システムなどのデバイスの高性能化が求められ、ムラタ社が製造しているデバイスであれば、長時間飛行が可能になるというアイデアで、ムラタが主催する共創プロジェクト「KUMIHIMO Tech Camp with Murata*」に応募し、2023年3月に最優秀賞に選出されました。
その後、ムラタから提供を受けた各種デバイスをソーラープレーンに搭載した試作機を作り、飛行試験を行いました。

*KUMIHIMO Tech Camp with Murata=“ハードウェアの力で世界を変えたい!”という想いを実現するため、企業や大学に向けて、ムラタの部品を使ったアイデアを広く募集し、共にカタチにし事業化を目指す共創プロジェクト

https://solution.murata.com/ja-jp/collaboration/kumihimo-tech-camp/

2 飛行実績

2023年8月に栃木県宇都宮市で行った飛行試験では、ソーラープレーンが飛行するために必要な消費エネルギーを太陽光から得られるエネルギーが超えるように設計した機体が、7時間7分という長時間飛行を実現しました。これまでの日本国内の最長記録*とみられます。
ソーラープレーンに搭載したバッテリーの電圧は、太陽が出ている時間帯では、ほとんど変化が見られませんでした。これは、飛ぶために消費されるエネルギーを超えるエネルギーがソーラー発電によって供給できたことを意味しています。
今後、ムラタ製の高性能デバイスを使うことでエネルギー容量を向上させつつ、飛行高度や位置を従来よりも高精度に計測できるように開発を進めます。

*飛行機研及びソラテクノロジー調べ

 

3 長時間飛行の実現による今後の展望

長時間飛行ができる無人ソーラープレーンを実現したことで、ソラテクノロジーが取り組むマラリア媒介蚊の幼虫(ボウフラ)の駆除がより効率的になり、低コスト化が可能になります。その他の用途として次の分野での活用が見込まれます。
1)GX(グリーントランスフォーメーション)分野
2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを実現する手段の一つが、二酸化炭素の排出権取引です。森林の二酸化炭素吸収量を算出するための測定に使用します。
2)農業分野
人手不足が深刻化する農業分野で、一度に長時間飛行できるメリットを生かし、田畑をより広い範囲で測量することで、農作業の効率化に寄与します

【SORA Technology 株式会社について】

SORA Technologyは、「『宙(SORA)』から人の生き方に変革を」をミッションに、ドローンを中心とするエアモビリティを駆使した、新しい社会インフラを創出します。グローバルヘルス分野では、マラリアなどの感染症の撲滅を目指すほか、ラストワンマイル配送といった社会課題の解決に貢献しながら、法整備やドローン運行管理システム(UTM)、ドローンライセンス等の導入支援も含めた、ワンパッケージとしての事業を行います。
途上国で培った運用技術をもとに、先進国へのリバースイノベーションも目指し「宙(SORA)を活用した災害・疫病に負けない持続可能な社会」「世界の宙(SORA)の安全な管理・統合」を実現していきます。

【関連記事】

3月28日付けプレスリリース
村田製作所「KUMIHIMO Tech Camp with Murata」最優秀賞にSORA Malaria Control(ドローンを活用したマラリア対策)が選出されました

本件に関するお問い合わせ先
SORA Technology株式会社 広報:佐藤
E-mail:ichiho.sato@sora-tech.com

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