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事業案内

医薬品配送事業

私たち日本人にとって、必要な時に必要な医療を受けられるという環境は、当たり前かもしれません。しかし世界には、そのために長時間の危険な移動を強いられる社会が依然として存在します。世界銀行の調査によれば、アフリカの農村部では、人口のわずか34%しか、舗装された道路の2km圏内に居住していません(東アジア地域では90%以上が居住)。その結果、支援が届きにくい地域では、物資のコストが高くなり、配達までの待ち時間も長くなってしまいます。

また、新興国では、ほとんどの国で人口が急増しているため、救命のための血液や医療品の配送ニーズが高まり続けています。医薬品があれば防げる病気であっても、医療支援が届かないために、多くの子どもや妊産婦が命を落としています。実際に、南スーダンでは、子どもの死亡原因の約75%がマラリアや肺炎などの予防可能な病気であり、10人に1人の子どもが5歳の誕生日を迎える前に亡くなっています(WHO 2018)

SORA Technologyは、これらの社会課題に対し、「宙(SORA)」に新しいインフラを敷くことによって、解決の糸口を見つけたいと考えています。ドローンエアモビリティを活用した多拠点間の安全・確実・オンデマンドな物資輸送を可能にし、医薬品・ワクチン・検体といった「緊急度が高く」「温度管理も必要な」医薬品の緊急小ロット配送(ワクチン定期配送を想定)に取り組むことで、アジア・アフリカ地域のUHC( Universal Health Coverage )やDX( Digital Transformation )の実現に貢献します。

また、新興国における医薬品やワクチンへのアクセス向上は、現地住民が迅速かつ適切な検査・診断・治療を受けることを可能にすると同時に、COVID-19や結核といった感染症の拡大リスクを軽減することにも繋がるため、先進諸国にとっても大きなメリットがあります。今後は、大型ドローンによる配送事業も視野に入れ、世界中の誰もが、必要な場所・モノにアクセスできる「エアモビリティ社会」を創っていきます。