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事業案内

マラリア対策事業

マラリア原虫をもった蚊(ハマダラカ属)に刺されることで感染するマラリアは、今も世界中の熱帯・亜熱帯地域で流行しており、2022年12月に公表されたWHOの世界マラリア報告によれば、2021年の1年間で約2億4700万もの人々が感染し、うち約61万9,000人が死亡しています。また、マラリア以外にも、蚊はデング熱や黄熱病といった病原体を媒介し、特に新興国において深刻な被害をもたらします。蚊による健康被害を防ぐためには、そもそも蚊を発生させないための予防措置が必要です。

SORA Technologyは、新興国における特に喫緊の社会課題を解決するという目標の下、まずはそのファーストステップとして、マラリア対策にフォーカスしています。これまでのマラリア対策では、蚊帳の利用や殺虫剤散布など、成虫に対するアプローチがメインでしたが、これらの手法は屋内でのマラリア対策としては有効である一方、屋外の対策や潜在的なマラリア感染リスクの削減に関しては不十分であることが課題となっていました。これに対し、近年では、ボウフラの生息域となる水域を管理するLarval Source Management(LSM)という手法が注目を集めていますが、従来のLSMでは、ボウフラが発生する恐れのある水たまりを人の手で探し、発見した水たまりの全てに対して防ボウフラ剤を散布する必要があるため、実施コストに大きな課題がありました。

SORA Technologyが提供する「SORA Malaria Control」では、自社開発の固定翼ドローンによる空撮データと複数のAI技術を組み合わせることにより、マラリア媒介蚊のボウフラが繁殖するリスクの高い水たまりを効率的に発見し、管理することができます。そして、このソリューションは、広範囲をカバーできる固定翼ドローンの空撮技術により、水たまりの発見に必要不可欠であった労働力を大きく削減し、また、ボウフラの繁殖リスクの高い水たまりに限定して殺虫剤を散布することで、費用対効果の高いLSMの実施を可能にします。
私たちは、「SORA Malaria Control」の提供を通じて、多くの命を奪っているマラリアを撲滅し、グローバルヘルスの実現に貢献していきます。