1. HOME
  2. お知らせ
  3. 【お知らせ】カンボジア・パスツール研究所(IPC)と感染症対策のAI導入プロジェクトを開始

NEWS

お知らせ

【お知らせ】カンボジア・パスツール研究所(IPC)と感染症対策のAI導入プロジェクトを開始

AIと航空宇宙技術でグローバルヘルスや気候変動課題に取り組むSORA Technology株式会社(本社:愛知県名古屋市、Founder兼CEO:金子洋介、以下ソラテクノロジー)は、カンボジア・パスツール研究所(以下、IPC)と共同で、感染症対策に向けたAI導入プロジェクトを開始することをお知らせいたします。このプロジェクトは、カンボジアにおける蚊媒介感染症のデジタル監視システムを構築するもので、ドローンとAIを使って蚊の幼虫(ボウフラ)の生息地を検出したり監視したりします。
感染症の監視分野でデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進することで、デング熱やマラリアを効率的に予防することが期待できます。このプロジェクトは、日本貿易振興機構(JETRO)のアジア・デジタル・トランスフォーメーション(ADX)プログラムの支援を受けてます。

関連広報:JETROのカンボジアにおけるアジアDX促進事業に採択

感染症対策にデジタルソリューションを導入

ドローンとAIを使ったデータ収集や運用は、デング熱やマラリアなどの蚊が媒介する感染症の拡大を効率的に監視できるようになるだけでなく、他の感染症の予防にも寄与します。ソラテクノロジーが提供するソリューションは、ボウフラの繁殖地を見つけ出す労働コストを大幅に削減するとともに、感染症予防の費用対効果の改善にも貢献します。また、カンボジアにおけるドローンとAIに関連したデジタル人材の育成も促します。

ドローンと衛星を組み合わせて探知効率を向上

デング熱やジカ熱を媒介するネッタイシマカは、古タイヤやバケツといった小さくて汚れている水たまりに産卵する特徴があります。ソラテクノロジーの技術は、衛生画像から危険ポイントがありそうなエリアを絞り込み、その後、ドローンを飛ばして実際に水たまりを探知することで、1回の飛行当たりの運用コストを削減します。

IPC医療・獣医昆虫学部長、セバスチャン・ボイヤー博士のコメント

「健康分野でのドローンの使用、特に監視目的での使用は最近のことであり、興味深い現代的アプローチです。アフリカでは、マラリアを媒介するハマダラカが大きな水たまりに産卵することから、ドローンが広く使用されていますが、デング熱を媒介する蚊の繁殖地を検出するのは大きな課題となっています。我々は実証実験と予備研究の結果を心待ちにしており、次のステップに進むための準備をしています」

ソラテクノロジーについて

ドローンとAIを組み合わせた蚊媒介感染症の根絶策に取り組んでいます。WHOの2030年までにマラリア感染者を大幅に減らすという目標(Global technical strategy for malaria 2016-2030)の達成を目指し、アフリカやアジアの国々でサービスを展開しています。合わせて、発展途上国で培ったドローン運用技術を先進国に逆輸入し、「SORA(宙)」を活用した災害や疫病に強い持続可能な社会の実現を目指しています。

本件に関するお問い合わせ先

SORA Technology株式会社 広報:佐藤
E-mail:ichiho.sato@sora-tech.com

最新記事