【お知らせ】ドローンとAIを組み合わせたマラリア対策事業がJICAプログラムに採択|技術確立を目指し、感染者減少と生活水準の向上に貢献
「『宙(SORA)』から人の生き方に変革を」をミッションに掲げるSORA Technology株式会社(本社:愛知県名古屋市、Founder兼CEO:金子洋介、以下「ソラテクノロジー」)は、ドローンとAIを組み合わせたマラリア対策事業が独立行政法人国際協力機構(JICA)の「中小企業・SDGsビジネス支援事業」に採択されたことをお知らせします。これまでに行ったガーナでのニーズ調査を踏まえ、今回の採択によってガーナにおけるマラリア対策技術の確立とビジネス化に道筋をつけ、ガーナで暮らす方々の生活水準の向上と国連が定める2030年までのマラリア根絶目標に貢献してまいります。
◾️背景
ガーナ全土でマラリアの感染状況は深刻で年間約5万人以上が感染し、約1,500人が死亡*しています。特に妊産婦のマラリア感染は低出生体重児につながり、乳児死亡リスクを高くする原因です。ソラテクノロジーはドローン×AIのソリューションを用いることで、マラリアを媒介する蚊の幼虫(ボウフラ)を発生源となっている水たまりで効率的に駆除する技術の確立を目指しています。2023年にJICAによって採択されたニーズ調査やガーナ大学と人材育成に関するMOUを締結したことから、ガーナでのビジネス化を目指して今回の実施に至りました。
関連リリース
ガーナ大学とドローンやAI開発のインターンに関する覚書を締結
◾️提供予定のソリューション
ソラテクノロジーは、マラリアを媒介する蚊の幼虫(ボウフラ)が成虫になる前に水たまりで駆除する手法(Larval Source Management =LSM)にドローンとAIを用いています。これまで人海戦術で無差別的に殺虫剤を散布していたLSMを、人的コストの削減と環境負荷の低減を両立して行える革新的な技術です。固定翼型ドローンで広いエリアを撮影して水たまりなどを捕捉し、AIでボウフラ繁殖リスクが高い水たまりを抽出し、高リスクの水たまりにだけ殺虫剤を散布します。
この技術が確立されればマラリアの感染者を減らすことが期待でき、ガーナで暮らす方々の生活水準の向上、ひいてはアフリカ経済の発展にも寄与します。
SDGsの目標の一つである「すべての人に健康と福祉を」の実現に貢献して参ります。
◾️JICA中小企業ビジネス支援事業について
採択日:2023年12月26日
案件名:ドローンとAIを活用した効率型ボウフラ繁殖水域監視システム構築にかかるビジネス化実証事業
対象分野:保健医療
対象国:ガーナ
JICA:2023年度「中小企業・SDGsビジネス支援事業」: 68件の採択を決定
途上国が自国の開発課題を解決したいというニーズと先進国(中小企業)の製品、サービス・技術・ノウハウをマッチングさせ、JICAが開発課題の解決に向けた事業を民間企業に委託するODA(政府開発援助)の一環です。
【ソラテクノロジー株式会社について】
「『宙(SORA)』から人の生き方に変革を」をミッションに、ドローンを中心とするエアモビリティを駆使した、新しい社会インフラを創出します。グローバルヘルス分野では、マラリアなどの感染症の撲滅を目指すほか、ラストワンマイル配送といった社会課題の解決に貢献しながら、法整備やドローン運行管理システム(UTM)、ドローンライセンス等の導入支援も含めた、ワンパッケージとしての事業を行います。
途上国で培った運用技術をもとに、先進国へのリバースイノベーションも目指し「宙(SORA)を活用した災害・疫病に負けない持続可能な社会」「世界の宙(SORA)の安全な管理・統合」を実現していきます。
本件に関するお問い合わせ先
SORA Technology株式会社 広報:小島
電話:080-5145-5609
E-mail:tomoka.kojima@sora-tech.com