SORA Technology、水田に酸素を送り込む新しい農機具の特許を取得
SORA Technology株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:金子洋介、以下ソラテクノロジー)は、水田の土壌に酸素を添加して稲の生育環境を改善するとともに、温室効果ガスであるメタン発生を抑制できる技術について、日本国特許庁より 特許第7724593号「酸素添加車両及び酸素添加方法」 を正式に取得いたしましたのでお知らせいたします。
特許の概要
- ・特許番号:特許第7724593号
- ・発明名称:酸素添加車両及び酸素添加方法
- ・登録日:2025年8月7日
- ・発明のポイント:
本発明は、水田の稲と稲の間を走行する専用車両に酸素供給装置を搭載し、土壌へ直接酸素を導入する仕組みです。
車両の先端に取り付けられた円筒状の酸素添加部が回転しながら田面に浅い溝を形成し、その溝を通じて酸素を効率的に土中へ供給します。
これにより、稲の根の健全な成長を促進するとともに、土壌内で発生するメタンガスを抑制し、収量の安定化と環境負荷の低減に寄与します。
技術的意義と社会的インパクト
- ・稲作環境の改善
土壌に酸素を供給することで稲の根が健全に育ち、収量の向上や品質の安定が期待できます。
- ・温室効果ガス削減
水田から発生するメタンは、日本全体の排出量の約4割を占めるとされており、本技術はその抑制に貢献し、農業分野における気候変動対策を強化します
- ・持続可能な農業の推進
中干し期間を延長せずとも、安定した生育環境とメタン削減効果を両立できるため、環境にやさしい稲作を実現しながら、収量や品質の向上にも貢献します。
今後の展望
当社は、本特許技術を活用した酸素添加車両の実用化と普及に向けて研究開発を進めてまいります。また、農業分野におけるカーボンニュートラル達成への貢献を目指し、国内外の研究機関や農業事業者との連携も強化していきます。