グローバルヘルス領域の国際プログラム10社に選出|ドローンとAIで感染症予測の取り組み評価、日系スタートアップで初
AIと航空宇宙技術でグローバルヘルスや気候変動課題に取り組むSORA Technology株式会社(本社:愛知県名古屋市、Founder兼CEO:金子洋介、以下ソラテクノロジー)は、グローバルヘルス領域での世界的なワクチン同盟であるGAVI*(Global Alliance for Vaccines and Immunisation=ワクチンと予防接種のための世界同盟)が主催するプログラム「INFUSE」において、INFUSE Communityとなる10社に選出されました。
ソラテクノロジーはドローンとAIを駆使してコレラやデング熱といった感染症の爆発的流行を予測する取り組みを提案し、革新的なプロジェクトとの評価を受けました。
日本のスタートアップがINFUSE Communityに選出されるのは初めてで、選出を機にグローバルヘルス領域の世界的な企業や組織などと連携し、感染症で苦しむ人を1人でも減らすための取り組みを加速させてまいります。
*GAVI:https://www.gavi.org/
10社が提供するサービスの一覧図とロゴ(GAVI資料抜粋)
◾GAVI INFUSE*とは
GAVIが途上国においてワクチンの予防接種の機会を増やすために毎年実施しているプロジェクトで、専門家による助言やベンチャーキャピタルによる資金提供によって、世界各国のスタートアップの技術をより向上させて実装に繋げるのが目的です。毎回、ヘルスケア分野の事業に取り組む100社を超える世界各国のスタートアップが応募する国際的なプロジェクトになっています。
最終的に採択されたスタートアップには、世界的な企業や団体とマッキングする機会が与えられ、前回採択された6社は、計300億円以上の資金調達に繋がりました。
ソラテクノロジーは2024年開催のプログラムで、最終選考の対象となる10社に選出され、INFUSECommunityのメンバーとしてケニアのナイロビで行われたワークショップに参加しました。日本のスタートアップとしては初めての快挙と言えます。
*INFUSEは「Innovation for Uptake, Scale and Equity in Immunisation」の略称で、英語でINFUSE(吹き込み)を意味します。
INFUSEプログラムの最終選考会場で。副社長の梅田(中列・左から4人目) ケニア・ナイロビ
GAVI INFUSE:https://www.gavi.org/investing-gavi/infuse/call-innovations
◾️ドローン×AIで感染症の流行予測
INFUSEプログラムでソラテクノロジーが提案したのは、ドローンとAIを組み合わせた発展途上国における感染症の流行予測の取り組みです。
ソラテクノロジーが設計した固定翼型ドローンと独自の画像解析技術を用いて、ドローンが撮影した水たまりといった水域の画像から感染症の発生リスクを分類して予測します。近い将来、感染症が流行すると判断したエリアやコミュニティには、流行に先んじてワクチンを供給しなくてはならないため、ワクチンの供給主体であるGAVIに必要な情報を提供するといった仕組みです。
◾️GAVIとは
予防接種を受ける機会がないため予防可能な感染症によって命を落とす子どもたちが多くいる低所得国と、予防接種支援のための出資国、世界保健機関(WHO)、国際児童基金(UNICEF)、世界銀行、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ワクチン業界、研究・技術機関や市民社会団体等をひとつに結びつけることで、子どもたちが予防接種を受ける権利の公平性を高め、世界のワクチンギャップを改善することを目指した活動を行っている団体。2000年にスイスで設立された官民連携パートナーシップです。2000年以降、延べ5億人以上の子供たちが予防接種を受け、700万人以上の命が救われてきたと推計されています。
国立感染症研究所ウェブサイトより
◾️ソラテクノロジーについて
「宙(SORA)」から人の生き方に変革を」をミッションに掲げ、ドローンなどのエアモビリティによって「世界のどこでも安全で豊かな社会」を実現します。ドローンとAIを用いて世界三大感染症の一つのマラリア対策をメイン事業としているスタートアップです。
SORA Technology株式会社
本社 愛知県名古屋市西区那古野2-14-1 なごのキャンパス
設立年月 2020年6月
Founder兼CEO 金子洋介
ウェブサイト https://sora-technology.com/